遺品供養が必要な理由は?行う時期や正しい方法・注意点など解説

遺品供養する故人の着物や帯

 

故人の思い出が残る品を捨てる際、罪悪感を覚える方が多くいます。また、遺品が多い場合は整理することも難しく、管理できないこともあるでしょう。遺品が多くて困ったときは遺品供養がおすすめなので、今回は遺品供養の方法や注意点などについて解説します。

 

遺品供養が必要といわれる理由

遺品供養を行うことで、故人に対する悲しみの気持ちを落ち着かせることができます。また、部屋のスペースを確保することができ、ストレスも溜まらなくなります。

一方、できれば遺品を手元に置いておきたいという方もいますが、遺品の管理には手間やコストがかかるものです。本当に大切なものを形見として残し、必要のないものは処分するようにしましょう。

遺品供養をする際、お焚き上げという方法で行うことが一般的です。大切な故人のためにもきちんと供養を行い、気持ちの整理をつけるようにしましょう。

遺品を捨てるのはNG

遺品の中には故人の趣味に関するもののように、ほかの人にはあまり価値がないように感じられるものもあります。ただし、それらのものをゴミとして処分してしまうのはNGです。

法的には問題ありませんが、遺品を雑に扱うことは失礼な行為になります。罪悪感も残ってしまいますので、きちんと供養するようにしましょう。

 

遺品供養の時期や方法は?

遺品供養を行う際、適切な時期や方法というものは特にありません。ただし、一般的に嫌がられる時期や方法というものがいくつかあります。

整理の時期は49日が目安

遺品整理をする際、おおよそ49日を目安に行われます。ただし、家族の慣習や地域差などで違いがあり、中には生前に済ませてしまう方も少なくありません。そのような場合は49日まで待つことなく、法事のすぐ後に遺品整理を行います。

遺品供養が必要なのはどれ?

遺品供養するのに適しているものは、故人の思い出が詰まったものです。具体的には人形や写真、故人が描いた絵画などです。逆に、故人が死ぬ前に「これからも使ってほしい」といっていたものは処分せずに残しておきましょう。

お焚き上げはどんな意味があるの?

お焚き上げは、遺品を燃やして個人の想いを浄化するために行います。日本では「ものに魂が宿る」との考えが根付いており、遺品にも魂が宿るといわれています。お焚き上げをすることで魂を抜き、天に返すことで本来の状態に戻るのです。

特に位牌や仏壇には「魂入れ(開眼供養)」がされているので、「魂抜き(閉眼供養)」が必要になります。ただし、「魂が宿る」という考えがなく、「魂入れ」などの風習がない地域もあります。

また、故人が大切にしてものを火で浄化すれば、悲しみの念も断ち切ることができるでしょう。そのため、お焚き上げは故人との別れの儀式ともいわれているのです。

自分でも供養可能って本当?

家の庭や私有地に場所を確保できるなら、自分で遺品供養を行うことができます。お焚き上げに必要な費用が安く済むと、最近では自分で行う方も多くなっています。

しかし、供養に関する知識を持たない人の場合、スムーズに供養することは難しいでしょう。単に遺品を燃やす行為は、お焚き上げとはいえません。

また、自分の敷地であっても遺品を燃やしていれば、近所の目も気になります。費用が抑えられる点は非常に魅力的でもありますが、スムーズに供養を済ませたいならやはり専門家に頼んでみるようにしましょう。

 

合同供養と現場供養のどちらがおすすめ?

遺品供養のお焚き上げは「現場供養」と「合同供養」の2種類があり、どちらを選ぶかは遺族の自由です。ただし、宗派によっては決まりもあるので、その場合は宗派の取り決めに従ってください。環境への配慮もあるので、地域によっては片方しかできない場合もあります。

方法①現場供養を選んだら?

現場供養をするときは、自宅に僧侶を招き供養をしてもらいます。現場供養の魅力は、現場に家族が同席できる点です。

思い出となる家で供養ができるので、より故人を偲ぶのに適した供養になります。また重たい家具や遺品が大きい場合も持ち出す必要がなく、人件費や運送費の節約になる点も魅力です。

方法②合同供養を選んだら?

合同供養では近くの寺院などに遺品を運び、ほかの家族と一緒に供養を行います。神社には49日が終わるまで入ることはできませんので、その間は寺院でのお焚き上げが必要です。また、お焚き上げを行っていない寺院もあるので、事前に確認するようにしましょう。

 

遺品供養をするうえでの注意点

遺品供養をするときには必ずほかの遺族と相談のうえで行ってください。特に高価な品などを勝手に整理してしまうと、トラブルの元になります。遺族が多ければ多いほどトラブルの種は増えますので、遺品整理や供養の際は必ず相談してから行ってください。

 

まとめ

遺品供養は相続トラブルの原因になることもあるので、必ず遺族同士で相談をしましょう。遺品供養をすることでストレスもなくなり、故人の思い出を大切にする気持ちも生まれます。

遺品供養で迷ったときには、ぜひ一度「幸志館よろづ相談」にご相談ください。供養に関する悩みや不安などを取り除くお手伝いをしております。

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