霊障「狐憑き」

「狐憑き」とは?

狐憑き(きつねつき)についてお話させていただきます。

狐憑きの狐とは、動物のキツネではありません。また、神社のお稲荷さんの祟りでもございません。神社のお稲荷さんは宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)という神様になります。その宇迦之御魂神の神使(つかわしめ)が狐です。誰かが神様にお願いをしたときに、その願いを叶えるために、その狐は神様の代わりに、神様の命令を受けて動くものが神使になります。※神使にも様々な種類があります。狐以外にも哺乳類から鳥類、昆虫類など。

何かの事情で狐だけになる

何かの事情で宇迦之御魂神がお社や祠から退かれ、狐(神使)だけが取り残されてしまう場合があります。そして、神様がいらっしゃらないお社に手を合わせに来た人と、その狐と波長・波動が合う人に取り憑きます。狐は、今まで神様に使われていましたが、野狐((やこ)日本に伝わる狐の妖怪。人間を化かしたりする狐、神格を持たない狐などを差して野狐と称する。)になっているので、今度は人間を使ってやろうと、取り憑きます。これが「狐憑き」です。

狐憑きの症状とは?

神様に使われてきた狐が今度は人間を使う側になり、その狐が神のふりをして憑依した人に話しかけてきます。

狐憑きで多い症状は、声が聞こえる幻聴、「私が神だ」「お前が世界を救う」「お前が救世主だ」など言ってくる事があります。気を付けなければならないのは、精神の病の場合も幻聴が聞こえます。どちらかしっかりと見定めることが必要です。他には自分の意志とは関係なく体が動いてしまう、本人以外の人格が出て喋ってしまう、ものを食べなくなる、卵など特定なものに執着して食べるようになる、不潔になり風呂に入りたがらない、夜行性になり目がギラギラして通常の感じではない状態になる。弱っていき痩せていくなどの兆候があります。

もうひとつは「狐憑きは千里眼」という言葉がありますが、いろいろなものが見えるようになります。人間が喜ぶような霊視ができるようになったり、失せ物をピタリとどこにあるか見つけたり、人の気持ちまでわかるようになる人がいます。

狐憑きになる状況は?

狐憑きになる状況はいろいろあります。最初に説明した神様のいらっしゃらない、狐だけがいるお社や祠などに手を合わせて、狐との縁が結ばれる場合。自宅で敷地内や家屋でお稲荷さんを祀って信仰していたが、神上げ等の神事を行わず、何もせずに撤去してしまった。またはご先祖にそういう事があった場合。道路の拡張工事などでお稲荷さんの祠などを撤去している場合などもあります。神事を行ったとしても神主さんが祓いきれていない場合も考えられます。狐は利用できそうな人間を探して、利用できそうな人間に取り憑き、狐とその人間との間にパイプをつくり、しつこく憑いてまわります。

狐憑きの状況が進むと

狐憑きになってその状況が進んでいくと、その方はだんだんとおかしくなっていきます。最初は視えるのでよく当たると、周りの人がその人のことを信用しますが、だんだんおかしくなり、「自分が世界を救う」「自分が神である」などと言い始めたり、高い金銭を要求したり、色欲が強くなる、精神を病む方もいます。その他にも先に記載した様々な症状が現れていき、精神的にも肉体的にも疲弊してきます。そうなると一刻も早く除霊・お祓いをして狐の影響を取り除かなければなりませんが、その人と狐とのパイプが太くなればなるほど、その人から狐を切り離すことが非常に難しくなっていきます。

早めの除霊を行ってください

四つ足の憑き物は言うことを聞かないことが特徴です。人の霊の場合は納得すれば天上界(あの世)に上がっていきます。狐の場合は除霊して祓い清めても、その人との結ばれたパイプを何度切っても、再び戻ってきてしまうことが多いです。狐憑きになり、早い段階ならパイプも切りやすく、症状の改善も早いですが、関係が深くなっていくと、改善するまでに非常に時間がかかるケースがほとんどです。

早い段階で除霊を行うのが良いですが、精神を病まれている方と症状が似ていますので、狐憑きなのかの判断は難しいと思います。気になる方がいらっしゃいましたら、医療機関と並行で霊障(狐憑き)であるかどうかのカウンセリングを受けてみるのも良いかと思います。幸志館でも何件かこのようなケースは取り扱っておりますので、お気軽にお問合せいただければと思います。狐憑きは一刻も早い段階での対策が一番効果的であります。

ページ上部へ