心理的瑕疵（かし）とは、どのようなものを表すのでしょうか。また、お祓いが必要かどうかも気になるかもしれません。今回は、心理的瑕疵を聞いたことがない方に向けて、意味や概要について解説します。お祓いが必要かを判断するポイントも説明しますので、参考にしてみてください。
心理的瑕疵とは？
心理的瑕疵（かし）とは、不動産契約の際に心理的な抵抗が生まれる恐れのある事柄のことです。具体的には、過去に殺人や自殺、火災などがあった建物のことを指します。ほかにも、近隣の悪臭や騒音、反社会的組織の事務所があるなど、調査や口コミによって判明するケースも多いです。
トラブルを未然に防ぐために告知されるもの
心理的瑕疵は、受け取る側の心理によって、気にしない方もいれば嫌悪感を抱く方もいます。人の死に関しては、霊感がある方は、敏感に反応してしまうこともあるでしょう。
過去に建物や室内で事故があった場合には、告知義務が発生する場合もあります。しかし、告知義務がなかったがために「事前に知っていれば契約しなかった」と後悔する可能性も否定できません。あくまでも、トラブルを未然に防ぐために、ガイドラインに沿って説明されるものと考えたほうがいいでしょう。
心理的瑕疵に明確な基準はない
国土交通省が2021年に「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を公表しました。過去の判決事例などをもとに作られたガイドラインになっていますが、何が心理的瑕疵にあたるかの明確な基準は、非常に曖昧といえます。
たとえば、次のようなものがあります。
- 事件性や社会的な影響を与えた事故の場合は、告知義務がある
- 病死や自然死、飛び降り自殺などは告知義務がない
- 不慮の死で長期間発見されなかったなどの場合は告知義務が発生する（特殊清掃やリフォームが行われてから、3年経過後は告知しなくてよいとされている）
ガイドラインによると、人の死や事件性が疑われなければ、調査義務は発生しないと記載があります。つまり、不動産業者や売り主・貸主も知らない場合があるということです。不動産契約の前に気になる方は、事故物件公示サイトなどで確認するといいでしょう。
お祓いが必要かを判断するポイント
当記事を読んでいる方がもっとも気になるのは、今住んでいる物件やこれから住む場所のお祓いが、必要かどうかではないでしょうか。ここからは、どのような場合にお祓いが必要なのかを解説していきます。判断するポイントは、3つです。
過去に事件や事故、火災があった場合
今住んでいる場所や検討中の建物が事故物件だった場合、お祓いをしておいて間違いありません。とくに、自殺や殺人事件、建築中の事故などがあった場合は、この世に未練がある霊が残っている可能性があります。お祓いには負のエネルギーを取り除く効果が期待できるため、不安な方は、お願いするのもいいでしょう。
人が長く住んでいない場合
空き家の期間が長い物件は、不動産会社に理由を確認してみることが重要です。理由としては、何かしらの心理的瑕疵があって、契約に至らないケースが考えられるからです。不動産会社が告知していない場合でも、近隣での噂や事故物件検索サイトなどで、初めて知ることもあるでしょう。
また、賃貸物件の場合は、1年以下の定期借家で家賃を安くしていることもあります。家賃が相場よりも明らかに安い場合は、事故物件を疑ったほうがいいでしょう。霊感が強い方は、物件の内見をした段階で違和感を覚えることもあるかもしれません。霊感がない方は、念のため、お祓いをするのがおすすめです。
近隣に墓地がある場合
物件の近くに墓地がある場合、少なからず影響を受ける可能性があります。とくに、家中に変なにおいがしたりカビが生えやすかったりする場合は、注意しましょう。そのような家は、マイナスのエネルギーが溜まっていることが多いため、お祓いが必要です。
ほかにも、引っ越し後に以下のような症状が出るようになった方は、墓地の霊が原因かもしれません。
- 原因不明の頭痛・めまい・肩こり
- 異常な眠気がある
- 眠れない状態が続く
- 決まった時間に金縛りにあうようになった
- 疲れがとれず、倦怠感がある
- 家電製品が壊れることが多い
- お金を失うことが増えた
心理的瑕疵から身を守るには？
建物や土地に起こった事実に対してどう感じるかは、人それぞれです。不動産契約の場合では、売り主・貸主側が伝える必要はないと判断したことが、買い主・借り主側からすると、重要な判断基準だったということもすくなくありません。売り主・貸主側はすべてを教えてくれるわけではないため、必要があれば、自分で調べる必要があります。
過去に何があったか気にならない方には問題ありませんが、敏感な方にとっては、些細なことが大きなストレスとなるでしょう。新居探しに不安がある方は不動産会社任せにせず、物件鑑定などを依頼するのがおすすめです。
まとめ
心理的瑕疵とは、買い主や借り主が心理的な抵抗を感じる事柄だとお伝えしました。自殺・他殺・事故死・孤独死などがあった場合は、お祓いなどを行っておいたほうが無難です。
住む場所次第で、人生が変わるといっても過言ではありません。運気を上げたい方は、いい土地といい物件を選ぶことが不可欠です。健康で豊かで幸せな人生を送るためにも、「幸志館よろづ相談」にぜひご相談ください。
